脚本家三谷幸喜氏(61歳)が、5月20日に放送された情報番組「情報7daysニュースキャスター」(TBS系)に出演。“盟友”市川猿之助について「この先どうなっていくか分かんないですけども、どうなろうとも、彼は帰ってくるべきだし、帰ってきて欲しい。僕らはずっと待っているだけのような気がします」と語った。


番組はこの日、歌舞伎俳優・市川猿之助が救急搬送され、父で歌舞伎俳優・市川段四郎さんと母の喜熨斗延子さんが亡くなった事件について取り上げた。


番組レギュラー三谷幸喜氏は、歌舞伎を含む自身の作品に市川猿之助を多く起用しており、安住紳一郎アナが三谷氏に「当然、いろいろお話もされてメールでも電話でも。かなりエンターテインメントの考え方が近いということで“盟友”というふうな言われ方もされますが、大変ショックだと思いますが」とコメントを求める。  

三谷氏は「あんまり俳優さんとお付き合いすることもないんですけど、猿之助さんとも飲みに行ったりとか食べにいったりすることもないんだけど、何か通じるところがあって、事あるごとにお話をさせて頂いてましたね。僕の知っている猿之助さんは、本当に子供のような人、少年のような人。少年のように無邪気だし、少年のように意地悪だし、少年のように気まぐれだし、少年のように希望に満ちあふれている、そんなイメージだったです。天才であることは間違いなくて。みなさんが仰っているように天才であることは間違いなくて、天才って2つ種類があるんだけど、1つは伝統というものがあればそれをぶち壊して全く新しい物を作っていくタイプ、もう1つは伝統の上に乗っかって、その上でまた新しく作り上げていくタイプ。猿之助さんは両方なんですね。両方できてしまう人。そんな人ってあんまりいないし、すごいなと言う風に思いました」と猿之助についてコメント

そして三谷氏は「今回の件については、いろんなニュースを見ましたけど、まだわからないじゃないですか。今の段階で言えることしか当然僕は言えないんですけど、週刊誌も読んだし、ニュースもいろいろ見て聞いて、僕なりに思いもありますし、腹の立つこともありますけども、ただ、何が1番腹が立つかっていうと、僕はやっぱり猿之助さん自身に対してですよ。これだけ才能があって、それが活かせるポジションにいて、どう考えても歌舞伎のこの先を担っていく人の1人であるわけで、みんなもそう思っていたし、彼自身も絶対に分かっていたはず。彼自身の才能を彼が1番分かっていたはずだから。なのになぜこんな決断をしてしまうのか。そう思うと本当に悲しいというか辛いですよね。彼が今後作るはずだったたくさんの舞台、名作舞台が全部彼のせいでゼロになったわけですから。それはちょっと僕ら周りの人間としてはちょっと納得いかないところですね」と語る。

そして、三谷氏は最後に「この陰惨な事件の、唯一の救いっていうか、救いがあるとするんだったら、彼が生きてるってことだから。この先どうなっていくか分かんないですけども、どうなろうとも、彼は帰ってくるべきだし、帰ってきて欲しい。僕らはずっと待っているだけのような気がします」と話した。


(出典 news.nicovideo.jp)


(出典 futaba05.com)


「三谷幸喜氏が猿之助さんを『盟友』とおっしゃるところからも、彼の演技力の高さと舞台での貢献度が伺えますね。今後も、猿之助さんと三谷幸喜氏のタッグで素晴らしい作品が生まれることを期待しています。」

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