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 メキシコの首都、メキシコシティの地下鉄の線路上にニワトリが出現するという珍事件が発生した。ニワトリを捕獲するまで地下鉄の運行は一時停止を余儀なくされたという。

 いったいなぜニワトリ地下鉄に?実はこの事件、メキシコの都市部における最近の問題を浮き彫りにしているという。

 地下鉄システムでは事故が続発しており、市当局がは、政府に不満を持つ一部の人が故意に嫌がらせをしていると確信しているようだ。

【画像】 線路上にニワトリが出現、職員と追いかけっこ

Rescatan a gallina que cayo en las vias del Metro

 メキシコシティの地下鉄輸送システムMetroCDMX)ハ、ニワトリの捕獲劇をTwitter上に投稿した。

 その映像には、メキシコシティの中心部近くの地下鉄の線路上にニワトリが出没したため、電気が落とされ、職員らが、上着、ほうき、手袋、ゴミ袋などを使ってニワトリを捕まえようとする姿が映し出されている。

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 ニワトリは何度も捕まえようとする職員らの試みを巧みにかわし

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 ほうきを使って追いやられると

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 最終的には職員の一人が上着をかけて捕らえた。

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ニワトリを捕獲後運航が再開、だがメキシコの政治問題がはらんでいた

 地下鉄システムニワトリを捕獲後、すぐに運行を再開したと発表した。

 しかしこれまで、メキシコシティの地下鉄システムは、市当局が「破壊行為」と主張する一連の事件や事故に悩まされており、このニワトリも何者かによって嫌がらせで放たれた可能性があるとみている。

 2021年5月には、地下鉄の高架部分が崩壊し、26人が死亡、約100人が負傷するという悲劇もあった。

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 調査の結果、路線の建設上の欠陥が事故の原因であったとされ、10人の元役員が殺人、傷害、物損の罪で起訴されましたが、現在までに刑務所に収容された者はいない。

 これらの一連の出来事は、次の2024年大統領選挙でアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領の後任と目される最有力候補である、メキシコシティの市長クラウディア・シェインバウムにとっては痛手となっている。

大統領の指令で地下鉄警備に国家警備隊を派遣

 シェインバウム市長も、今回のニワトリ騒動を彼女に対する保守派の陰謀と考えているようだ。

 今年初め、ロペス・オブラドール大統領地下鉄プラットホームを警備するために6,000人の国家警備隊を派遣するよう命じた。

 このような一連の事態は、メキシコシティの公共交通システムの問題を象徴するものであり、市長やその他の当局者がより責任を果たすよう求める声が高まっている。

 それはただのニワトリの逃走劇で終わる話ではなく、都市の公共サービスに対する深刻な課題を示しているという。

 今年初め、プラスチック製の洗濯機の破片が別の駅の線路に落ち、女性が逮捕された。だが後にこの事案は偶然だったことが判明し、女性はのちに釈放された。

References:Chicken Loose on Mexico City Subway Tracks Halts Service – NBC Bay Area / written by parumo

 
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地下鉄の線路上にニワトリが出現し大騒ぎ、捕まえるまで運行停止に


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

…ここ一年、ニコニューの『カテゴリー分け』機能して無い?





抗議活動としてはかなり有効だな。無感心な市民はたまったものではないだろうが。